軽量・精密回転・長寿命…こうしたエアーシャフトのテーマを長年にわたり追及し続けたハイメックスが開発したユニークな構造のエアーシャフト、それがエアカプセルです。 クリーンルームでの利用、真空中での利用、薄肉紙管の変形防止、金属・樹脂コアの滑り防止等、従来のチューブタイプ(ラグ式)エアーシャフトでは対応が難しい課題も克服し、様々な業界でご採用頂いております。 |
エアを注入し、ウレタン製のカプセルを膨らませることで、コアを把持します。
※取り扱い上の注意:
必ず巻取コアを装着した状態で、エアを入れて下さい。
また、巻取コアが掛からない部分は、必ず空紙管等でカプセルを保護して下さい。不具合の原因になる可能性があります。
通常時 エア注入時
チャック力が大きく、しかも軽量なエアカプセル。 従来型のラグ式チューブタイプと比較し、
約1/2の軽量化(同材質において)を実現。
しかも使用荷重に応じ、更なる軽量化設計にも対応でき、エアカプセルならではの柔軟性も備えています。
3インチ用(全長1950mm/材質:CFRP) ⇒ 約9kg を実現
従来型チューブタイプは、図1のようにシャフト本体に対し膨張体にチューブを採用しているため、 力点が不定であり軸芯に固定しにくい欠点があります。
一方、エアカプセルは軸芯を基準に全方向に大きな保持力が作用し、軸芯を力点として巻取コアを固定します。
たとえ原反重量が重くなり、軸芯と回転軸がズレても、自動車のタイヤと同様でフィルム等に振動を与えることがないため、 芯振れのトラブルがありません。
エアカプセル |
チューブタイプ |
項目 | エアカプセル |
チューブタイプ (鋼) |
チューブタイプ (アルミ) |
スクリュータイプ |
軽い | ◎ | ○ | ◎ | × |
芯振れしない | ◎ | ○ | ○ | ◎ |
寿命 | ◎ | ○ | ○ | ○ |
耐荷重・たわみ | ○ | ◎ | ○ | ◎ |
薄肉紙管 | ◎ | ○ | ○ | × |
使用コア内径範囲 | ◎ | ○ | ○ | ○ |
ラグの出入不良 | ○ | × | × | ○ |
コアのいたみ(発塵) | ◎ | ○ | ○ | × |
狭い原紙幅時の保護 | × | ○ | ○ | ◎ |
刃物などでのパンク | × | ○ | ○ | ○ |
ランニングコスト | ◎ | ○ | ○ | ○ |
購入価格 | ○ | ○ | ○ | × |
軸芯が一体化構造で、しかもラグがないため、チューブタイプのようにゴムチューブとラグ板が 1回転ごとに磨耗することがありません。 また、超耐磨耗性ウレタン成型品を採用しているため、エア漏れしない堅牢さと長寿命を実現しました。
エアカプセルはチューブタイプに比べ広い面積で巻取コア内部を把持するため、 コア内面を傷つけることなく、 粉塵の発生を防ぐことが可能です。そのため、クリーンルーム内など発塵を嫌う環境での使用に適しています。
エアカプセルは、超耐摩耗性ウレタン成型品を採用しているため、 紙管だけでなく、金属コアやプラスチックコアとの相性が非常に良く、チューブタイプに比べ、 スリップや粉塵の発生を抑えることが可能です。
一体化構造の軸芯に固着したカプセルに空気圧を供給することにより、 カプセルが膨張し、広い面積でコア内部を直接強く圧着。 その際、圧着力と摩擦力によって空気圧に比例した大きな伝達トルクが得られます。 空気を抜くと、カプセル自身の弾性力で復元し、巻取コアの固定を素早く解除します。
エアカプセルは高密度なウレタン成型品を採用することにより、 真空中での利用を可能にしました。
エアカプセルは、さまざまな形状に合わせて設計および製作することが可能です。 カプセルがなるべく最小コア幅内に収まるよう、仕様に合わせてカプセルの配列を考慮しています。
両持支持 |
片持支持 |
サイドレー機構付エアカプセル コロ付エアカプセル
項目 | 3in | 6in | H6in |
コア内径(mm) | φ76〜φ78 | φ151〜φ155 | φ151〜φ155 |
使用空気圧(基本) | 0.5MPa | ||
使用空気圧(最大) | 0.7MPa | ||
許容伝達トルク(N・m) | 40 | 200 | 70 |
シャフト本体材質 | SCM・STKM・アルミ合金・CFRP |
※ 標準使用空気圧0.5MPa時カプセル1個の値です。
※ 許容伝達トルクは、コア材質 紙管時の値です。
※ 上記以外のサイズも製作可能です。まずはお気軽にお問合せください。
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