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2021/12/08
HIMECSカレンダー2022 The story of pictures 「驚異の現象」
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エクアドルの首都キトから2時間ほどの所に赤道記念館がある。
測量技術が進歩したことにより正確に赤道の場所が特定できるようになった。
旧来の赤道記念館は私が見学した場所から200~300m離れたところに残されている。
赤道記念館で目撃した事は鶏の「たまごが立つ」ことであった。
コロッと横になるはずのたまごが直径6mmの釘の頭に立っているのだ。
逆に釘の頭ほどの幅から外れると立つことは出来ないのだろうか?
地球は1日に1回自転をしている。
その回転により遠心力は赤道が最大である。
また地球は地球の中心に向かう引力が働いている。
たまごの重心と地球の遠心力と引力の3要素が一直線に並んだ時...つまりたまごの重心が赤道直下にある時にたまごは立つのである。
日本ではたまごが立つことはできない。
ガキの頃、背丈ほどの竹馬に乗り片足で立つことが出来た。
秋田の竿灯祭で肩や腰の上で竿灯が立っている。
大道芸人が円筒の上に板を置きその上に立っている。
不安定なのに倒れないのはなぜだろう?
そこで考えた、重心の位置と接地点が引力の方向と一致するようにコントロールしているから?
たまごにはコントロール機能がないから倒れる。
赤道直下ではたまごが倒れようとすると(重心がズレる)遠心力によって引き戻す力が働き立っていることが出来る。
北半球と南半球では渦巻の方向が違う事は多くの皆さんが知っていると思います。
赤道からわずか3~4m離れると北半球では右回転の渦巻、南半球では左回転の渦巻になるのです。
そして赤道直下では渦は巻かないのです。
地球の直径、6,378km(6,378,000ⅿ)の巨大な大きさに比べ、この現象のデリケートな動きに驚嘆した。
このような事から赤道付近では台風のような強風は吹かないそうである。
写真・図・ブログ⇨会長